暮らしを彩る印刷インキ
いろいろな印刷インキが、身の回りにある新聞、本、箱、包装、車、電気製品など多くのものに使われています。
平版インキ
書籍、雑誌、ポスター、カレンダー、チラシ、カタログなど
グラビアインキ
写真集、雑誌、食品容器包装、建材壁紙、家具など
新聞インキ
各種新聞、月刊誌、官報や公報など
樹脂凸版インキ
段ボール、買物袋、米袋、紙おむつ外装、封筒、レジ袋など
金属印刷インキ
飲料用缶、食缶、贈答用化粧缶など
UVインキ
化粧箱等の紙器、帳票、シールラベル、カップ、カードなど
スクリーンインキ
看板、ステッカー、家電、携帯端末、各種表示板、玩具など
レジストインキ
電化製品、パソコン、スマホ等の回路形成、絶縁保護膜など
インクジェットインク
書類、葉書、衣類、看板、食品包装、電化製品、壁紙など
デジタル印刷機用孔版インク
学校等の教材類、街頭チラシ等各種宣伝公告媒体など
可食インキ
各種菓子類、卵、健康食品カプセルなど
機能性インキ
光る、香る、変発色、膨らむ、磁性等の機能を印刷物に付与
印刷インキは大別して着色材(顔料や染料)とワニス(ビヒクル)を主材とし、これに若干の添加剤(補助剤)を加えた3つの要素から成っています。
着色材は印刷物の色再現に重要な役割を果たしています。ワニスは油脂類、天然樹脂、合成樹脂等を溶剤等に溶かしたもので、着色材を分散または溶解し、印刷素材に転移、固着させる働きをします。添加剤は乾燥性や流動性等いわゆる印刷適性や印刷効果を調整する機能があります。
これらの原料は、天然物から石油化学製品に至る多種多様な化学物質で、用途適性に応じて使い分けられています。現在では環境に配慮した石油化学製品や大豆油などの植物油をその特性と機能を生かし、印刷インキの成分として利用しています。